フォトクリエイト<6075> 16 年6 月期は新規事業への先行費用等により利益水準は一旦落ち込む見通し
撮影した写真をネット経由で販売するサービスやシステムを提供する事業を展開
16 年6 月期は新規事業への先行費用等により利益水準は一旦落ち込む見通し
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
◆撮影した写真をネットで販売するサービスを展開
・フォトクリエイト(以下、同社)は、スポーツイベントなどの写真を撮影しネットで販売するインターネット写真サービス事業のほか、結婚式場や学校写真を手掛ける写真館等へ写真販売システムを提供するフォトクラウド事業を展開している。
・欧米で普及していた事業モデルを他社に先駆けて日本に持ち込み、スケールメリットの追求やノウハウの蓄積を図ってきたことが同社の優位性を形成している。
◆15年6月期は増収ながら減益決算
・15/6期決算は、売上高が前期比1.5%増、営業利益は同24.8%減と増収ながら減益であった(但し、売上高の処理方法が一部変更)。
・フォトクラウド事業が順調に拡大したものの、インターネット写真サービス事業が想定を下回ったことから、売上高、各利益ともに計画を下回る着地となった。
◆16年6月期は新規事業への先行費用により減益を予想
・16/6期の業績予想について同社は、売上高を3,144百万円(前期比1.4%減)、営業利益を78百万円(同24.8%減)と見込んでいる。会計処理の変更を考慮すると実質的には大幅な増収と言えるが、営業利益は新規事業への先行費用等により大幅な減益となる想定である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、会計処理の変更や15/6期の実績、同社計画等を踏まえ、同社とほぼ同水準に修正した。
◆中期業績予想
・当センターでは、会計処理の変更や16/6期の業績予想等を踏まえ、中期業績予想も修正するとともに、新たに18/6期の業績予想を策定した。
・但し、ラボネットワーク社との提携等により拡大スピードの加速が期待されるフォトクラウド事業が、同社の中期的な成長を牽引するという想定に変更はない。