パイプドビッツ(3831 東証マザーズ)

2013/11/08

事業コンセプトはビッグデータの有効活用を目指す「情報資産の銀行」
W eb 経由のソフト提供のほか業界ごとのプラットフォーム構築にも参入

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目俊一郎

◆Web 経由のソフト提供に加えプラットフォーム構築にも参入
・パイプドビッツ(以下、同社)は、顧客から預かった営業情報等のビッグ データをマーケティングに活用するCRM サービスを提供している。
・今後はサービスラインナップを拡充させながら、各業界の業務効率化を 主眼にプラットフォームの提供に踏み込み、ターゲット層の拡大と深耕で 持続的な成長を目論んでいる。

◆第2 四半期累計決算は実質的に53.3%営業増益
・14/2 期第2 四半期累計決算(以下、上期)は、連結決算移行で前年同期 比較ができないものの、売上高は実質的に前年同期比9.1%増の12.0 億円、営業利益は同53.3%増の2.2 億円と期初の同社予想(売上高 12.6 億円、営業利益2.3 億円)並みであった。

◆期初の14/2 期予想を据え置き
・14/2 期について、同社は期初予想を据え置き、売上高が前期比34.2% 増の30.0 億円、営業利益は同2.1 倍の7.0 億円を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も前回レポートの業績予想を 据え置き、14/2 期は売上高が前期比29.5%増の28.9 億円、営業利益は 同64.2%増の5.3 億円と同社予想に対し保守的なスタンスを継続する。

◆短期的な株価バリュエーションは割安感に乏しい水準
・現在の株価は当センターの今期予想EPS に対して40.1 倍の水準にある。 新興市場全体のバリュエーション評価として、直近のジャスダックにおけ る今期予想基準PER16.4 倍を参考にすると、同社の短期的な株価バリュ エーションは割安感に乏しい水準と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。