今週の注目レポート　(2月28日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点（ROE・財務レバレッジ・PBR水準等）で、注目銘柄をピックアップします。

●ｻｲﾊﾞｰｾｷｭﾘﾃｨｸﾗｳﾄﾞ（4493）【 1→1】
「24/12期は41％営業増益、増勢継続を見込むなか株価は割安と判断」
投資評価「1（Buy）」を継続する。目標株価は2,390円。24/12期決算並びに会社側の業績ガイダンス等を踏まえ、TIW予想を更新する。M＆Aを介してラインナップした新たなサービスの収益貢献を反映。他方、新株発行等による希薄化効果を織り込んだ。24/12期の連結業績は、売上高3,857百万円（前期比26％増）、営業利益773百万円（同41％増）となった。TIWでは25/12期業績を、売上高5,130百万円（同33％増）、営業利益1,057百万円（同37％増）と予想する。人件費や広告宣伝費等の増加を余儀なくされるなか、増収効果が大きく利益を押し上げる見通し。利用企業数及びユーザー数の拡大、並びに価格改定効果が収益を押し上げよう。26/12期は、24％増収、53％営業増益を見込む。
予想ROE：35.6％　PBR：10.8倍、来期予想PER：16.0倍、来期予想EPS成長率：53％
株価（2/28終値）：1,794円　Fモデルによる理論株価：1464円（2月25日by岩元泰晶）

●サトーホールディングス（6287）【 2+→2+】
「来26/3期も国内外ともに伸び、増収増益基調を維持できると予想」
25/3期3Q（10-12月）は国内がマニュファクチャリング市場の復調などもありメカトロが伸長したことに加え、サプライは価格改定効果もあり、国内営業利益がほぼ倍増したことが利益率向上に繋がった。国内外共に3Qはやや強含みの推移とTIWでは捉えている。会社側は通期売上予想を増額する一方、営業利益を据え置いた。実際は海外営業利益を増額の一方、国内を5億円引き下げた。これは本社オフィス縮小に伴う一時費用が要因で、国内利益は実質据え置きといえる。修正計画は一時費用を考慮しても保守的で、通期TIW営業予想は120億円とした。
予想ROE：9.5％　PBR：0.9倍、来期予想PER：8.3倍、来期予想EPS成長率：16％
株価（2/28終値）：2,058円　Fモデルによる理論株価：3668円（2月25日by服部隆生）

●ジャパンエレベーターサービスホールディングス（6544）【 1→1】
「保守契約台数が順調に拡大、TIWは堅調な業績展開を見込む」
投資評価は「1」を継続する。目標株価は前回の4,200円を維持。理由は25/3期3Q累計（4-12月）は大幅増収、2桁営業増益、収益性も向上（営業利益率は前年同期の15.7％→17.2％へ上昇）の好決算、営業過去最高益を見込む25/3期計画は上振れが見込める、独立系としてメーカー系と遜色のないサービスを適切な価格で提供できることの強みや，拠点拡大、技術員・営業の増加などの体制強化により保守契約台数の増加が加速していることなどから26/3期以降も堅調な業績展開が見込めること、などによる。
予想ROE：29.4％　PBR：15.5倍、来期予想PER：37.8倍、来期予想EPS成長率：25％
株価（2/28終値）：2,739円　Fモデルによる理論株価：926円（2月25日by高田悟）

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。