サインド(4256)24年3月期は減益見通しだが、来期以降は店舗数の増加等により増収増益を予想
理美容店舗向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit」を提供
24年3月期は減益見通しだが、来期以降は店舗数の増加等により増収増益を予想
業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳
◆ 理美容店舗向けクラウド型予約管理システムを提供
・サインド(以下、同社)は、クラウド型予約管理システム「BeautyMerit」(以下、ビューティーメリット)をサブスクリプション(月額課金)サービスとして理美容店舗に提供している。24/3期第2四半期累計期間(以下、上期)末のビューティーメリットの契約店舗数は7,122店であった。
・23年2月に、類似サービスの「かんざし」(24/3期上期末の契約店舗数9,321店)を提供するパシフィックポーターを買収し、業界内での地位を一気に強化した。
◆ 24年3月期上期決算は 49%増収、70%営業減益
・24/3期上期の連結決算は、前年同期単体数値比49.0%増収、70.2%営業減益であった。買収や単体の契約店舗数の増加等により、大幅増収となったものの、パシフィックポーターが営業損失であることや、のれん償却額及び顧客関連資産償却額を計上したことから、大幅減益となった。
◆ 24年3月期の会社計画「50%増収、60%営業減益」を据え置き
・上期実績が概ね計画通りであったため、49.5%増収、59.7%営業減益を見込む24/3期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、24/3期上期実績や同社の施策等を考慮して24/3期予想を見直し、売上高を1,945百万円→1,925百万円(前期比 47.7%増)、営業利益を169百万円→148百万円(同58.9%減)に下方修正した。
◆ 契約店舗数の増加等により、来期以降の増収増益を予想
・当センターでは、24/3期上期実績と同社の施策等を踏まえ、25/3期以降についても、業績予想を下方修正した。
・契約店舗数の増加に伴うサブスクリプション売上の拡大や、売上高労務費率の改善等を見込み、25/3期は前期比14.5%増収、62.2%営業増益、26/3期は同14.1%増収、47.5%営業増益と予想した。