アムンディ・ヨーロッパ通信~Brexit、これからどうなるのか?

2019/07/19

情勢は依然流動的

英国では、10月末に迫るEU離脱の期限を控え、まもなく与党・保守党の新しい党首が決定します。現時点ではボリス・ジョンソン前外相が優勢と見られています。同氏は強行離脱派と見なされており、結局合意なき離脱になるという見方が多くなっています。しかし、同氏の発言から、合意に基づく離脱を模索する姿勢もうかがわれます。一方、次期EU委員長として欧州議会が承認したフォン・デア・ライエン氏は再延期容認の姿勢です。ユンケル現EU委員長は再協議には応じないとしていますが、10月17-18日にEUサミットで、離脱期限再延期、もしくは再協議への道筋がつけられる可能性もあります。

市場への影響は一方向ではない

合意なき離脱という「リスクシナリオ」に対し、市場の不透明感はまったく払拭されておらず、為替市場では英ポンド安が進行しています。しかし、急激な英ポンド安は、輸出競争力向上を通じて景気を刺激する面があります。大きな政治イベントの終了で新たに投資資金が呼び込まれる可能性もあります。経済・市場への影響は一方向とは限りません。なお、再延期の場合は、一時的に安心感が出るものの、問題の解決にならず引き続き不透明感がくすぶり、合意に基づく離脱ならば英ポンドの反発と、株高、金利高が予想されます。

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