『TIWモデルポートフォリオ』の月間レポート(6月)

【TIW藤根靖晃が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】

 

高バリュエーション銘柄の下落率大きい

■ 2018年6月度のパフォーマンス結果(月間)は、絶対パフォーマンスで▲3.17%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では▲2.23%、対日経平均(同)では▲3.64%であった。
■ 6月中の銘柄入替えはなく、月末時点の採用銘柄数は上限である20銘柄で変わりない。
■ 採用中の20銘柄の月間の対TOPIXの勝ち負けは、9勝11敗と負け越した。しかし、勝敗数以上に大きくアンダーパフォームした銘柄が多く、極めて厳しい内容であった。特に高バリュエーションの中小型の成長株が市場のリスクオフの展開の中で大きく値を崩した。また、任天堂(7974)はE3(米国ゲーム展示会)開催に伴う材料出尽くしから利益確定売りに押された。対TOPIXでのプラス寄与銘柄としては、プレミアグループ(7199):+11.7%、スタートトゥデイ(3092):+7.0%、マイナス寄与銘柄としては、任天堂(7974):▲18.6%、ケーズHD(8282):▲11.9%、朝日ラバー(5162):▲11.8%、日本M&Aセンター(2127):▲9.2%、ニフコ(7988):▲7.7%、などが挙げられる(増減率は対TOPIXパフォーマンス)。
■ 輸出・内需ともに不安要素を抱える現状では、身動きが取り辛い。高パフォーマンス銘柄の利益確定を取りながら、リバウンドを狙う展開か。
■ 設定来の累計(2011/12/27からの6年6ヵ月間)では、絶対パフォーマンスで+403.25%(過去最高は本年1月の430.77%)。TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.11倍と過去最高であった前月(2.15倍)から大きく後退した。月末時点でTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)も12.1%と前月(12.8%)から大きく後退した。



図1
6
月は大幅悪化
出所:TIW

 

図2

 

図3
出所:TIW

 


 

TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。

成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。

TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。

【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】

TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。

 

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。