今週の注目レポート (6月8日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●日本動物高度医療センター(6039)【 2→2+】
「19年3月期業績はV字回復を期待、新設の東京病院がフルに寄与」
18年3月期は連結決算開始後初の減益になったが、これは18年1月に開業した東京病院の開業準備と開業後の混乱により、一時的に想定以上の経費が嵩んだためで、今19年3月期業績に尾を引くものではない。19年3月期は、人件費や設備償却費の増加が見込まれるが、新設の東京病院がフルに寄与するため、TIWでは、前年度比14%の増収、同33%の営業増益を見込む。
予想ROE:17.3% PBR:5.2倍、来期予想PER:22.1倍、来期予想EPS成長率:24%
株価(6/8終値):3,290円 Fモデルによる理論株価:1,501円(6月6日by杉山勝彦)

●小糸製作所(7276)【 2+→2+】
「19/3期計画は特殊要因を除けば実質営業段階増益を見込む内容でポジティブ」
18/3期の営業利益は前期比12.2%増の1,037億円となった。上海小糸の持分法への移行により中国の売上高が前期を下回ったことから売上高は同0.9%増と微増収に止まった。19/3期は円高の逆風下、成長への費用が先行する中で、円高影響と子会社上海小糸売却影響を除く実質ベースで主に販売面好調により営業段階増益を見込んだことがポジティブに評価できる。
予想ROE:15.0% PBR:3.2倍、来期予想PER:16.9倍、来期予想EPS成長率:10%
株価(6/8終値):7,960円 Fモデルによる理論株価:5,836円(6月7日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。