今週の注目レポート (5月18日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●スズキ(7269)【 1→1】
「インドを中心に販売面は好調、19/3期計画は保守的」
18/3期の営業利益は前期比40.3%増となった。四輪車販売台数と二輪車販売台数が揃って大幅に増加した。販売面好調と原価改善、円安効果で費用増を吸収し大幅増益。19/3期は18/3期比9.1%営業減益を計画。インドを中心に販売面は堅調を見込むが、円高影響、研究開発費増加などから減益を予想。インド四輪車販売台数予想を18/3期比6%増に止めるなど販売面の影響見通しが全般に保守的からTIWは同社計画上振れを見込む。
予想ROE:13.8% PBR:2.1倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:13%
株価(5/18終値):6,380円 Fモデルによる理論株価:5,773円(5月14日by高田悟)

●ステップ(9795)【 2+→2+】
「ビジネスの好循環が続き過去最高益を更新」
2Qまでの売上高は54億円(前年同期比4.7%増)、営業利益14億円(同3.7%増)、経常利益14億円(同4.1%増)、純利益9億円(同1.1%増。固定資産売却損により増益率が他より低い)と増収増益かつ2Q過去最高益となった。 投資評価「2+」を継続する。ビジネスの循環が継続しており事業面の心配はないと考える。またPERからみて割高感はなく投資評価を変更しない。
予想ROE:10.3% PBR:1.6倍、来期予想PER:14.8倍、来期予想EPS成長率:5%
株価(5/18終値):1,770円 Fモデルによる理論株価:1,825円(5月17日by山方秀之)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。