今週の注目レポート (3月30日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●コーセー(4922)【 1→ 1】
「高付加価値の化粧品が国内外で評価され、大きく成長」
前回投資判断「1」から変更なし。前回レポート発行から株価は1割程度上昇して推移するが、DDMから試算した目標株価は25,000円。 依然まだアップサイドは大きい。国内の力強さに加え、北米中心に海外は想定以上に好調で高い成長が続く。販路を築いた海外での国内ブランドの展開余地もある。
予想ROE:15.9% PBR:6.7倍、来期予想PER:35.5倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(3/30終値): 22,270円 Fモデルによる理論株価:8507円(3月26日by本田陽子)

●全国保証(7164)【 1→ 1】
「中長期的に保証のアウトソースの流れは継続する」
3月19日に上方修正を実施し、通期業績の営業収益382億円から395億円へ、営業利益288億円から308億円、配当も74円から79円へ見通しを引き上げた。株価はもみ合いの展開だが、ビジネスの底堅さから、目標株価6,500円を維持し、投資評価「1」を継続する。
予想ROE:22.2% PBR:3.2倍、来期予想PER:13.5倍、来期予想EPS成長率:5%
株価(3/30終値):4,670円 Fモデルによる理論株価:5691円(3月26日by本田陽子)

●クレスコ(4674)【 2→2+ 】
「受注堅調、適正受注量確保、子会社改善持続により堅調な業績展開を予想」
18/3期着地は同社利益計画上振れを予想。3Q累計(4-12月)の計画遂行が良好、期末に向け懸念材料があるわけではないこと、などを勘案。19/3期は増収増益を予想。株価下落で19/3期TIW予想PER17.2倍など株価指標面にも成長銘柄として従来に比べ割安感があることから今般、投資評価を「2+」へ引き上げる。
予想ROE:15.4% PBR:3.0倍、来期予想PER:17.2倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(3/30終値):3,560円 Fモデルによる理論株価:3115円(3月30日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。