今週の注目レポート (2月16日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●朝日ラバー(5162)【 2+→ 1】
「再度の上方修正を期待」
3Q(4-12月)は売上高55億円(前期比16.7%増)、営業利益4億円(同22.4%増)、経常利益4億円(同18.5%増)、当期純利益3億円(同13.5%増)と2Q同様過去最高の売上と利益で着地した。過去最高の売上、利益の牽引役は工業用ゴムである。1Qから引続き好調で、特に自動車関連が強く、主力のキャップ付LED(ASA COLOR LED)が海外向け中心に前年同期比21.9%の増収と伸ばした。
予想ROE:10.3% PBR:1.3倍、来期予想PER:12.0倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(2/16終値):1,205円 Fモデルによる理論株価:1448円(2月13日by山方秀之)

●ミネベアミツミ(6479)【 2+→ 2+】
「3Qでは好調な内容を確認。株価に対する見方は従来通り」
18/3期3Q(10-12月)は、売上2,259億円(前年同期比35%増)、営業利益224億円(同39%増)。LEDバックライトが減少したものの、ミツミ事業のゲーム機向けや主力製品のボールベアリング外販が堅調に伸びたことで吸収し、大幅増収増益を実現。収益は総じて上振れ基調で推移しており、全体で好調さを確認できた決算内容とTIWでは捉えている。
予想ROE:17.5% PBR:2.7倍、来期予想PER:15.3倍、来期予想EPS成長率:6%
株価(2/16終値):2,434 円 Fモデルによる理論株価:2279円(2月14日by服部隆生)

●ヤマハ発動機(7272)【 1→ 1】
「17/12期比横ばいのガイダンスには保守的な印象が強い」
17/12期決算を発表。(1)17/12期は大幅営業増益で着地し足下の業績が堅調である、(2)18/12期は同社計画上振れ、営業過去最高益更新、増配が見込めることなどに加え、(3)新興国二輪車、マリン、産業用機械・ロボットなどの高収益事業の好調持続と先進国二輪車及び特機など苦戦事業の業績底上げにより中期的に一段と収益力向上が進む公算が大きい中、18/12期TIW予想PER10.5倍など株価指標面にも割安感が強いため投資評価は「1」を維持。
予想ROE:16.0% PBR:1.9倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(2/16終値):3,460円 Fモデルによる理論株価:4054円(2月16日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。