今週の注目レポート (1月19日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●マルカキカイ(7594)【 2+→ 2+】
「17/11期下期以降業績回復感が強まる、18/11期は連続で2桁増益を計画」
17/11期の営業利益は産業機械が前期比15.2%増益、建設機械が同18.4%増益となり、主力2部門が揃って2桁増益となり同14.3%増となった。産業機械は国内での自動車関連業界向け販売や米州での工作機械や射出成形機の販売堅調に加え、アジア地域での受注回復が2桁増益に寄与した。一方、建設機械の2桁増益は上期(12-5月)苦戦した建設用クレーンや基礎機械の販売が下期に持ち直したことによる。18/11期は17/11期比16.1%営業増益を計画。
予想ROE:7.3% PBR:1.1倍、来期予想PER:12.4倍、来期予想EPS成長率:13%
株価(1/19終値):2,384円 Fモデルによる理論株価:3262円(1月16日by高田悟)

●ピジョン(7956)【 担当者変更→ 1】
「付加価値製品のグローバル展開で中長期的な成長を評価」
投資評価を「1」として新規カバレッジを開始。流通の混乱が起こった中国の流通改革が奏功している。会社の狙い通り中国での自社直販ECサイトが増加し、中国全体の粗利益率が向上した。中長期的にはインド・インドネシアを重点成長エリアとして、中国での成功体験を元に第二の中国を育成すべく、着実に基盤を構築している。国内は出生数の微減トレンドが続く中で、インバウンドやベビーカーのシェアの向上により、増収と粗利益率改善が継続している。
予想ROE:24.3% PBR:9.5倍、来期予想PER:32.9倍、来期予想EPS成長率:16%
株価(1/19終値): 4,420円 Fモデルによる理論株価:2097円(1月16日by本田陽子)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。