今週の注目レポート (12月15日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●KYB(7242)【 2+→ 2+】
「通期計画を再度上方修正、HC事業で建機向け受注が旺盛、AC事業も後半上向く」18/3期上期(4-9月)決算は大幅営業増益、通期計画再度上方修正の好決算となったが、決算発表後株価は軟調だ。好調なHC(ハイドロリック・コンポーネンツ)事業の収益性が悪化する見通しとなったことなどが影響していると見られる。ただし、TIWは現状は一時的な株価の調整局面と捉え押し目は確り拾っておきたいと考える。
予想ROE:9.1% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:9%株価(12/15終値):6430円 Fモデルによる理論株価:9191円(12月13日by高田悟)

●ケーヒン(7251)【 2+→2+ 】
「成長への費用が膨らむ局面での計画上方修正はポジティブ」前回レポート時に投資評価を引上げて以降、株価は23%上昇した。次の理由から堅調な株価にはなお上昇余地があると見る。(1)四輪車、二輪車製品揃っての販売好調から中間時点で18/3期通期計画を再度上方修正したことがポジティブ、(2)電動化技術強化などに向け開発費が膨らむ局面にある中、同社が通期で前年並みの営業利益を見込み、年間配当予想を引き上げたことが評価できる、(3)同社新計画にはなお上振れ余地がある、(4)堅調な業績見通しに対し株価指標面が割安などによる。投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:7.3% PBR:0.9倍、来期予想PER:10.6倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(12/15終値):2181円 Fモデルによる理論株価:3212円(12月15日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。