今週の注目レポート (11月17日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●日野自動車(7205)【 2+→ 2+】
「国内外で販売が好調、通期利益計画据え置きは保守的と見る」
18/3期上期決算は新工場立ち上げ関連などで費用が嵩む局面にある中、販売面好調が牽引し増益となり、海外主要インドネシア販売回復が鮮明となった、などがポジティブ。据え置かれた通期営業利益計画には上振れ余地があり、国内での新工場や新型車貢献、海外主要市場の販売回復持続などにより19/3期も連続増益の公算が大きいことなどに加え、18/3期TIW予想PER14.9倍など株価指標面にも割高感がないため、投資評価は「2+」を維持。
予想ROE:10.0% PBR:1.6倍、来期予想PER:12.7倍、来期予想EPS成長率:17%
株価(11/17終値):1,336円 Fモデルによる理論株価:1348円(11月13日by高田悟)
●JCU(4975)【 2+→ 2+】
「薬品の好調が続き再度上方修正」
11月16日に2Qの決算説明会(中期計画の説明も行われた)が開催された。前年同期比減収となったものの、大幅増益、かつ2Qの過去最高営業利益率(31.2%)で着地した。理由は、①高収益の薬品売上高構成比率が上昇、②売上の増加に対して販売管理費の増加が抑えられた、からである。再度の上方修正が行われたが、TIW予想の想定内であったため業績予想と投資評価に変更は行わない。
予想ROE:24.0% PBR:4.1倍、来期予想PER:16.3倍、来期予想EPS成長率:6%
株価(11/17終値):6,030円 Fモデルによる理論株価:6024円(11月17日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。