今週の注目レポート (11月10日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●ヤマハ発動機(7272)【 1→1 】
「新興国、先進国事業でともに収益性改善が進む、3Q累計は大幅増益」
3Q累計の営業利益は前年同期比35.9%増の1,208億円となった。
プラットフォーム化や売上構成改善による新興国二輪車事業の収益性改善、船外機や産業機械・ロボット販売好調などによる先進国事業の収益改善などにより大幅増益。通期営業利益予想は4Q(10-12月)為替前提の見直し(ユーロを1ユーロ115円→130円へ修正)などにより50億円上方修正し過去最高益を見込む。
予想ROE:15.5% PBR:2.0倍、来期予想PER:11.8倍、来期予想EPS成長率:10%
株価(11/10終値):3,400円 Fモデルによる理論株価:4029円(11月6日by高田悟)

●いすゞ自動車(7202)【 2→ 2+】
「LCVタイ国内販売や産業用エンジンが上向く、海外CVも底打ちの兆し」
上期の営業利益は前年同期比8.4%増の741億円となった。海外でCV販売が低調も国内CV販売の堅調、タイ国内でのLCV出荷回復、産業用エンジンの増加などにより、原材料高影響や成長費用の増などを吸収し増益。上期計画上振れを主に織り込み、会社は通期営業利益計画を120億円上方修正。為替前提の違いなどからTIWは新計画過達を予想。
予想ROE:11.0% PBR:1.7倍、来期予想PER:12.4倍、来期予想EPS成長率:9%
株価(11/10終値):1,741.5円 Fモデルによる理論株価:1789円(11月10日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。