今週の注目レポート (11月2日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●日本電産(6594)【 2+→2+ 】
「車載及び家電・商業・産業用が利益でも主役となる」
18/3期2Q累計(上期:4-9月)業績は、売上7,158億円(前年同期比27%増)、営業利益826億円(同20%増)で、計画を達成し、上期・2Q(7-9月)ともに売上・営業利益の過去最高を更新した。特に、車載及び家電・商業・産業用の営業利益が精密小型モータの営業利益を初めて上回り、名実ともに主役交代が数字に表れたといえる。
予想ROE:14.3% PBR:4.8倍、来期予想PER:28.3倍、来期予想EPS成長率:19%
株価(11/2終値):15,465円 Fモデルによる理論株価:7348円(10月30日by服部隆生)

●東海理化(6995)【 2→2+ 】
「通期計画を再度上方修正、下期は増益に転じる見込み」
上期は減益も通期計画を上方修正したこと、過去5四半期連続で営業段階減益が続いたが下期(10-3月)は上期比及び前年下期比で増益が見込めること、上方修正後の計画にはなお上ぶれ余地があること、などに加え、リコールに繋がり易い製品を取り扱う中でトヨタグループ外拡販が着実に進んでいることが上期決算においても確認でき、品質問題の発生件数が近年、減少傾向にあることが評価できることなどを踏まえると18/3期TIW予想PER10.1倍の株価には割安感が強い。
投資評価を「2+」へ引き上げる。
予想ROE:9.8% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:9%
株価(11/2終値):2,374円 Fモデルによる理論株価:3933円(10月31日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。