今週の注目レポート (9月22日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●パーク24(4666)【 2+→ 2+】
「通期計画を減益予想に下方修正(速報)」
9月15日、同社は17/10期計画の下方修正を発表。従来予想から売上高を10億円、営業利益を39億円、経常利益を40億円、純利益を28億円下方に見直す内容。従来は営業利益で前期比13%増益を見込んでいたが、一転減益に転じる。TIWは今期計画減益方向への修正は国内外での成長優先に伴う費用先行が主因であり大きな懸念は不要との考えを維持する。
予想ROE:17.6% PBR:5.5倍、来期予想PER:25.3倍、来期予想EPS成長率:17%
株価(9/22終値):2,690 円 Fモデルによる理論株価:1236円(9月19日by高田悟)

●国際計測器(7722)【 2+→ 2+】
「1Qは採算と受注の回復基調を確認。株価に対する見方は従来通り」
18/3期1Q(4-6月)は前年同期比2%増収、営業利益2.1億円。前期までの2年間、四半期売上が前年同期を下回る状況が続いていたが、今1Qはようやく増収に転じ、利益及び受注も顕著に改善。中国のタイヤ向けバランシングマシンが回復基調にある。業績は最悪期を脱し、今期は業績回復への展望が開けるとの見方を裏付ける内容とTIWでは捉えている。
予想ROE:8.5% PBR:1.7倍、来期予想PER:14.6倍、来期予想EPS成長率:35%
株価(9/22終値):1162円 Fモデルによる理論株価:1249円(9月19日by服部隆生)

●デンソー(6902)【 新規→ 1】
「計画は再上方修正を見込む、ADAS関連製品の業績貢献への期待が高まる」
18/3期1Q(4-6月)の営業利益はその他収支(日本基準の当別損益)を除くベースで前年同期比23.9%増益となった。トヨタグループ向けでのADAS関連製品の装着率増加、トヨタグループ外での車両生産増や拡販進展などに伴う操業度差益拡大や合理化効果などが2桁増益に大きく貢献した。
予想ROE:8.3% PBR:1.3倍、来期予想PER:13.3倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(9/22終値):5670円 Fモデルによる理論株価:5799円(9月21日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。