今週の注目レポート (8月10日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●三菱電機(6503)【 2+→ 2+】
「1Qは良好な滑り出し。通期会社予想引上げ後も更なる上乗せ余地」
18/3期1Q(4-6月)は、売上1兆55億円(前年同期比8%増)、営業利益742億円(同24%増)となり、1Qとして過去最高の売上・利益を達成。アジアにおける旺盛な設備投資需要を背景に産業メカトロニクス(以下、産メカ)が強含みで推移し、収益拡大を牽引。新たなマイナス材料は特に見られず、また、産メカのFA機器は順調な受注基調が当面続く見通しであり、全体的に良好な決算内容とTIWでは捉えている
予想ROE:11.2% PBR:1.8倍、来期予想PER:14.3倍、来期予想EPS成長率:4%
株価(8/10終値): 1,695.5円 Fモデルによる理論株価:1692円(8月7日by服部隆生)

●ヤマハ発動機(7272)【 1→ 1】
「主力二輪車事業の高収益体質への転換が順調に進む」
上期の営業利益は前年同期比26%増の821億円。新興国・先進国二輪車での売上構成の改善、大型船外機、産業用機械・ロボット(IM)や電動アシスト自転車(PAS)販売好調などによる増収効果でROV在庫調整の影響などを吸収した。会社通期営業利益計画は150億円上方修正。
予想ROE:15.2% PBR:1.9倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(8/10終値):3115円 Fモデルによる理論株価:3639円(8月10日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。