今週の注目レポート (3月31日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 

●椿本チエイン(6371)【 2+→ 2+】
「3Qに増益に転じ計画遂行状況は良好、通期計画上ぶれを見込む」
通期営業利益計画の78%を3Q累計で遂行。良好な計画遂行に加え、為替が想定より円安で推移していることなどからTIW通期営業利益予想は4億円上方修正、計画過達を予想。18/3期は前期比7%営業増益をTIWは予想。海外を中心とした自動車部品の受注好調、流通系牽引によるマテハンの受注増、チェーンの京田辺工場設備刷新効果、精機の国内生産体制再編効果などが増益を牽引すると見る。
予想ROE:9.4% PBR:1.2倍、来期予想PER:12.1倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:1086円(3月28日by高田悟)

●ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)【 2→ 2+】
「鉛相場上昇影響を織り込み来期の成長に期待する展開を見込む」
前回レポート時に投資評価を「中立」に引き下げたが、鉛価格上昇にも一服感があり、この影響は株価に概ね織り込まれたと見る。一方で、鉛価格の変動影響を除けば、各事業とも概ね堅調に推移しており、悪かった海外での数量にも地域ごとにばらつきはあるが全体として改善の兆しが出てきたことに加え、18/3期に目を転じると今期以上の増益が見込めることなどから投資評価を「2+」へ引き上げる。
予想ROE:6.8% PBR:1.5倍、来期予想PER:16.6倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:327円(3月31日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。