今週の注目レポート (3月10日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●KYB(7242)【 2+→ 2+】
「中国及び国内で建機向けが想定以上、今期3度目の計画上方修正を実施」
17/3期3Q累計(4-12月)のセグメント利益は前年同期比12.6%増の121億円となった。HC(ハイドロリック・コンポーネンツ)事業の大幅な収益改善で主に円高影響によるAC事業の減益を吸収した。3Q(10-12月)はHC事業収益の一段の改善からセグメント利益は同59.1%増となった。
予想ROE:8.5% PBR:1.1倍、来期予想PER:11.3倍、来期予想EPS成長率:4%
Fモデルによる理論株価:697円(3月7日by高田悟)

●トピー工業(7231)【 2→ 2+】
「17/3期を底に業績は上向く公算が大きい」
17/3期通期計画下方修正は市況変動が主因であり懸念は不要と考える。むしろ、数量見通し改善から自動車・産業機械部品事業予想を上方修正したことが評価できる。中国建機向け回復がこの背景で中国建機向け回復は当面持続が見込まれ、鉄鋼事業での値上げ浸透を想定すると18/3期業績は上向く公算が大きい。実績PBRで見れば株価指標面にもまだ割安感があることから投資評価は「2+」へ引き上げる。
予想ROE:5.8% PBR:0.8倍、来期予想PER:16.6倍、来期予想EPS成長率:-22%
Fモデルによる理論株価:2135円(3月10日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。