今週の注目レポート (2月10日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●スズキ(7269)【 2+→ 1】
「懸念後退、インドで高額紙幣廃止の混乱が治まり、国内軽販売には底打ち感がある」
3Q累計は四輪世界販売台数、営業利益ともに過去最高となった。
18/3期は新工場稼働によるインドでの販売台数増や前期からの円安への転換により営業過去最高益更新を予想。インド成長、上級モデル比重増による国内外での構成改善持続により中期的に好業績が見込めるため評価を引き上げる。
予想ROE:12.5% PBR:2.1倍、来期予想PER:15.9倍、来期予想EPS成長率:-12%
Fモデルによる理論株価:3504円(2月7日by高田悟)

●いすゞ自動車(7202)【 2→2+ 】
「海外主要市場の回復により3Qは増益に転じる」
8日、17/3期3Q累計(4-12月)決算を発表。1)3Q(10-12月)のみで6四半期ぶりに増益に転じた、その背景でもあるが、2)海外主要市場のアジアでタイを中心とした商用車およびピックアップトラックのビジネスがともに底を打ち上向き始めたことが確認できた、などがポジティブ。
予想ROE:10.0% PBR:1.6倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:19%
Fモデルによる理論株価:1563円(2月9日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。