今週の注目レポート (1月20日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●スズキ(7269)【 2+→ 2+】
「インド高額紙幣廃止影響は限定的と見る、国内軽販売は緩やかな改善を見込む」
インドでの高額紙幣廃止の影響は限定的でインド販売は従来どおり高水準に戻ると見る。
株価は前回レポート時から2割弱上昇。株価指標面には必ずしも割安感はないが、同社主要市場での販売改善見通しや堅調な業績見通しなどから底堅い株価展開が予想されるため投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:12.3% PBR:2.0倍、来期予想PER:15.7倍、来期予想EPS成長率:-8%
Fモデルによる理論株価:3018円(1月19日by高田悟)

●ブリヂストン(5108)【 2→ 2+】
「17/12期は原材料価格上昇がネガティブだがそれでも増益を見込む」16/12期の営業利益は若干計画を上回ったと見る。戦略商品販売が意欲的な販売計画に届かなかったと見るが、期末にかけての円安への転換効果などで補ったと見る。17/12期は営業微増益をTIWは予想。
円安が追い風となるが、天然ゴムを中心とした足下の原材料価格上昇の影響が本格化すると見られる上期(1-6月)は減益を見込む。
予想ROE:11.1% PBR:1.5倍、来期予想PER:11.9倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:4508円(1月20日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。