『TIWモデルポートフォリオ』の年間レポート(2016年)

【TIW藤根靖晃が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】

 

“ポートフォリオ管理が適切に図られた”

ショート・コメント
■『TIWモデルポートフォリオ』は、成長性があるにもかかわらずマーケット平均に対してバリュエーションで割安な銘柄をピックアップすることを基本方針とし、その投資手法の実証を行うための参考(仮想)ポートフォリオである。
■ 2016年のパフォーマンス結果(年間)は、絶対パフォーマンスで+24.48%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では+26.34%、対日経平均(差異)では+24.06%であった。
■ 2016年中の銘柄入替えは、採用51銘柄、除外43銘柄、年初の12銘柄から年末には8銘柄増加して採用銘柄数は上限の20銘柄となった。
■ 年内に除外した43銘柄に年末時点で採用している20銘柄を加えた合計63銘柄の対TOPIXの勝ち負けは、34勝29敗であった(勝率54.0%)。勝率が決して高くない状況で、パフォーマンスが良好である理由は、対TOPIXで70%超のパフォーマンス銘柄が4銘柄あったことによる。他方で対TOPIXで20%以上パフォーマンスが下回ったのは僅か3銘柄であり、ポートフォリオ管理が適切に機能したことによる貢献が大きい。参照している日本株投資信託全てに対してパフォーマンスが上回ることが出来た。
■ 昨年12月の入替えによって内需型・輸出型のバランスをほぼ均衡(内需8銘柄、輸出7銘柄、中間5銘柄)させて、為替に対してはニュートラルなスタンスを堅持している。2017年も事前予想を裏切るような出来事や突発的な事象が発生することも考えられるだけに、大きく何かにベットするということは行わない。
■ 2017年の課題は、新規銘柄の発掘である。IPO銘柄の研究をはじめ、取材活動をこれまで以上に活発化させたいと考えている
■ 設定来の累計(2011/12/27からの5年間)では、絶対パフォーマンスで+262.24%となり、年率平均パフォーマンスは+29.4%であった。同期間のTOPIXに対しては、1.73倍のパフォーマンスとなっている(TOPIXを常時1.00と置いた場合)。

 

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月間では3ヵ月連続で最高値を更新。

出所:TIW

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参考:
TOPIXを基準(=100)とした場合の相対パフォーマンス。
出所:TIW

 

TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。

成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。

TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。

【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】

TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。