今週の注目レポート (7月8日)

2016/07/11

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●クレスコ(4674)【 新規→1 】
「IT投資の変化を取り込み高成長が期待される」
投資評価「1」にて今般、カバレッジを開始する。4月より5カ年新ビジョン「CRESCO Ambition 2020」をスタート。17/3期は顧客の「戦略的なIT投資」継続を想定し、増収増益を計画。円高、株安などを背景に会社計画はかなり保守的に立てられた印象。最近の着地同様に計画上ぶれを予想。
予想ROE:15.1% PBR:2.2倍、来期予想PER:12.3倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:2890円(7月5日by高田悟)

●フロイント産業(6312))【 1→ 1】
「17/2期1Q決算は、国内ジェネリック向け中心に機械部門が大きく伸張」
17/2期1Q決算は、売上高3,912百万円(前年同期比+30.3%)、営業利益295百万円(前年同期は24百万円の赤字)と好調であった。主力の機械部門が国内ジェネリック・メーカー向けに伸びたこと、化成品部門も機能性添加剤・栄養補助食品が伸びたことが売上を牽引した。
予想ROE:10.8% PBR:2.2倍、来期予想PER:15.9倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:1392円(7月6日by藤根靖晃)

●トランザクション(7818)【 2+→ 2+】
「3Q決算は好調に着地、3ヵ月間では過去最高の売上・利益」
7月6日に公表された16/8期3Q決算は、累計で売上高9,001百万円(前年同期比16.2%増)、営業利益803百万円(同59.3%増)であった。3ヵ月の業績としては売上・利益ともに過去最高であった。3Q累計までの会社計画に対する営業利益の進捗率は94.5%。為替効果(円高)も4Qには顕在化するものと推測され、会社計画を超過して着地するもの
と予想する。
予想ROE:18.2% PBR:4.1倍、来期予想PER:18.1倍、来期予想EPS成長率:21%
Fモデルによる理論株価:875円(7月8日by藤根靖晃)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
TIWマガジン「投資の眼」   株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

このページのトップへ