今週の注目レポート (4月1日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●椿本チエイン(6371)【 2+→ 2+】
「計画下方修正とはいえ、主力事業は堅調で高収益体質に変化なし」16/3期3Q累計(4-12月)は前年同期比3%営業増益。3Q(10-12月)のみの営業利益は同5%減となった。前年の水準が高くチェーンが2桁の減益になったことが減益に響いた。チェーンは減益とはいえ営業利益率9.5%を確保し堅調。また、先行費用が重い自動車部品もタイ子会社の収益改善から増益に転じるなど、業績は概ね良好。
予想ROE:8.4% PBR:0.9倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:1105円(3月28日by高田悟)

●ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)【 2→2+】
「リチウムイオン電池黒字化で来期への期待が高まる」16/3期3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比6%増となった。車載用鉛畜電池は国内外で数量が伸び悩み、産業用も苦戦したが、売価改善、鉛価格下落、円安などにより増益。3Qのみではリチウムイオン電池事業の黒字化貢献により同27%営業増益と大幅に収益が上向いた。予想ROE:6.7% PBR:1.3倍、来期予想PER:15.4倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:392円(3月31日by高田悟)

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。