今週の注目レポート (11月06日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●三菱電機(6503)【2+→ 2+】
「通期TIW業績予想を見直し。株価に対する見方は不変」
16/3期2Q累計(4-9月)業績は、売上2兆632億円(前年同期比5%増)、営業利益1,270億円(同5%増)。営業利益は増益を確保したものの、会社計画(1,400億円)に届かなかった。
中国経済減速の影響を受けて、スマートフォン関連でFA機器の受注が落ちている他、中国向け昇降機やパワー半導体も苦戦した。会社側は通期業績見通しを見直した。
予想ROE:11.0% PBR:1.5倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:9%
Fモデルによる理論株価:1541円(11月2日by服部隆生)

 
●日産自動車(7201)【2+ → 1】
「上期は大幅営業増益で着地、通期計画を上方修正」
上期の営業利益は前年同期比51%増の3,949億円となった。
通期営業利益予想を550億円上方修正。中国懸念が後退、投資評価を「1」に引き上げる。目標株価は16/3期TIW予想PER12.5倍程度は十分到達可能な水準と考え、先ずは1,640円とする。
予想ROE:10.6% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:18%
Fモデルによる理論株価:1660円(11月4日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。