今週の注目レポート (10月9日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●サムティ(3244)【新規→2+】
「15/11期に続き、16/11期も業績続伸が見込まれる」
15/11期2Q累計(12-5月)決算は、売上高209億円(前年同期比2.0倍)、営業利益41.4億円(同2.3倍)、経常利益30.2億円(同3.2倍)、純利益26.3億円(同2.7倍)。15/11期会社業績予想は、大型商業施設の水戸サウスタワーのキーテナント退去による違約金収入17.3億円の発生により6月17日に営業利益で6億円上方修正されている。
予想ROE:15.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:5.6倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:1665円 (10月5日by堀部吉胤)
●日信工業(7230)【2+→ 2+】
「厳しい環境下で概ね堅調、四輪メカトロ事業の合弁会社化はポジティブ」
1Q(4-6月)の営業利益は日本、アジア悪化を北米、南米改善でカバーし前年同期比5%増の50億円。上期は想定以上の為替プラス影響、中国四輪向け好調、ブラジルでの構成改善などから計画若干上ぶれを予想。下期が厳しいが、期末に上向き、通期は上期の貯金を残し計画過達をTIWは予想。
予想ROE:8.2% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:2916円(10月6日by高田悟)
●プロトコーポレーション(4298)【 2+→ 2+】
「物販関連体質強化とGoo関連収益基盤拡大による回復見込みに変化なし」
1Qは減益とはいえ、計画線で着地、また、Gooシリーズ、GooPit取引社数は堅調に推移。16/3期上期は(株)タイヤワールド館ベストの子会社化により増収も、Goo関連での費用先行から会社計画並みの前年同期比14%営業減益で着地したと見られる。
予想ROE:11.3% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:2654円(10月8日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。