今週の注目レポート (4月17日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●富士重工業(7270)【 1→ 1 】
「主要米国での販売は頗る好調、強気の見方に変化なし」
円安一服や米国景気などへの懸念から足元で株価は伸び悩むが以下の理由から押し目は積極的に拾って行きたいと考え、投資評価は「1」を継続。最近の軟調な株価推移の中で指標面(16/3期TIW予想PER9.4倍など)の割安感も増した。目標株価は16/3期TIW予想PERで13倍程度の水準は成長銘柄として十分見込めると考え5,500円程度とする。
予想ROE:27.0% PBR:3.2倍、来期予想PER:9.4倍、来期予想EPS成長率:24%
Fモデルによる理論株価:6259円 (4月15日 by 高田悟)
●フロイント産業(6312)【 1→ 1 】
「16/2期は豊富な受注残高を背景に2桁増益を見込む」
15/2期は下方修正後の会社予想(売上・営業利益)を上回って着地。
期末の機械部門の受注残高は6,682百万円と14/2期末を34%上回る水準で過去最高。15/2期は高水準な受注残高をベースに営業利益17.4%増を見込む。株価は前回レポート時より38%上昇したが、投資評価「1」を継続する。
予想ROE:6.9% PBR:1.1倍、来期予想PER:13.1倍、来期予想EPS成長率:18%
Fモデルによる理論株価:2004円 (4月17日 by 藤根靖晃)
●ファーストリテイリング(9983)【 2+→ 2+ 】
「国内・アジア好調で高成長継続も、下期成長鈍化の可能性は高いと見る」
15/8期上期(9-2月)業績は、売上収益が9,496億円(前年同期比+24%)、営業利益が1,500億円(同+40%)の大幅増収増益。国内では気温低下を受けて冬物定番商品の販売が拡大。海外では中華圏を中心としたアジア地域が成長を牽引する状況が継続したが、一部地域において苦戦。また、「GU」以外のその他ブランドも不調。計画を上回る上期業績を受けて同社は、通期業績予想を上方修正。
予想ROE:17.2% PBR:6.3倍、来期予想PER:34.9倍、来期予想EPS成長率:18%
Fモデルによる理論株価:26583円 (4月17日 by 糸井正和)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。