今週の注目レポート (3月6日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●トラスコ中山(9830)【 2+→ 2+ 】
「ネット通販向け拡大、物流強化及びシステム投資効果で成長継続を期待」 14/12期(決算月変更のため4-12月の9ヶ月決算)業績は、売上高が 1,144億円(前年同期間比+10%)の大幅増収、営業利益が84億円 (同+25%)の増益。ネット通販事業者向け売上の急拡大が継続。 在庫強化で仕入値が抑えられ、利益率が改善した。同社は今後も、 事業拡大戦略を継続する方針。
予想ROE:9.0% PBR:1.3倍、来期予想PER:11.8倍、来期予想EPS成長率:11% Fモデルによる理論株価:4,190円
(3月2日 by 糸井正和)
●サンデン(6444)【 1→ 1 】
「自動車機器、流通システムの2事業が揃って好調」 15/3期3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比11.1倍の54.5億円 となった。3Q累計の通期計画遂行良好、対ドルで円安進行、などから 15/3期会社計画超過達成を見込むが、最近のユーロ安を踏まえ従来 のTIW予想は営業利益で3億円、若干下方修正。16/3期は連続で 大幅営業増益をTIWは想定。
予想ROE:10.1% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:54% Fモデルによる理論株価:852円
(3月3日 by 高田悟)
●ミスミグループ本社(9962)【 1→ 1 】
「中国牽引の力強さは想定以上、今後も同国需要の牽引力継続と見る」 15/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上高が1,515億円(前年同期比 +19%)の大幅増収、営業利益が190億円(同+27%)の増益。中国需 要が成長を牽引。国内向けも全体として堅調を維持。これに対して、 アジア向けの一部が不調に加え、米国向けが苦戦継続。それでも為替 効果もあり、引き続き高成長を実現した。足下でも同社業績は、好調 の度合いを増している。
予想ROE:13.5% PBR:3.2倍、来期予想PER:19.8倍、来期予想EPS成長率:19% Fモデルによる理論株価:3,588円
(3月6日 by 糸井正和)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。