今週の注目レポート (2月6日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●コロプラ(3668)【 2 → 2+ 】
「新作投入無く成長減速も、アクション・スポーツゲームに期待できると見る」
15/9期1Q(10-12月)業績は、売上高が164億円(前年同期比+49%)、営業利益が71億円(同+46%)の大幅増収増益。当該期間に新作投入が無かったこともあり、四半期ベースの増収率減速が続いた。但し会社側としては、既存主要タイトルの収益改善を好結果と見ている。
予想ROE:44.5%、PBR:10.1倍、来期予想PER:12.0倍、来期予想EPS成長率:24% Fモデルによる理論株価:2,267円 (2月2日 by 糸井正和)
●トヨタ自動車(7203)【 1 → 1 】
「翌16/3期も増益、営業過去最高益更新との見方に変化なし」
15/3期3Q累計の営業利益は前年同期比14%増の2兆1,148億円となった。3Q(10-12月)のみの営業利益は同27%増の7,628億円となった。日本およびタイなどアジア地域の悪化で販売台数は前年同期を下回ったが、北米好調、原価低減、円安効果などにより3Q累計、3Qのみで増益。通期営業利益予想を従来から2,000億円上方修正。
予想ROE:13.4%、PBR:1.5倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:12% Fモデルによる理論株価:9,409円 (2月5日 by 高田 悟)
●富士重工業(7270)【 1→1 】
「通期計画上方修正額は市場想定を下回るが一時的費用が主因で懸念は低い」
3Q累計の世界販売台数は前年同期比12%増の664千台。海外での「フォレスター」好調持続や投入新型車の好スタートが台数増を牽引。台数増、円安、原価低減効果で諸経費や研究開発費増を吸収、営業利益は同33%増の3,102億円と過去最高。3Q(10-12月)のみでも一部地域の販売悪化はあったが同様の傾向で同51%増の1,245億円の営業利益を確保。会社通期営業利益予想は280億円上方修正。
予想ROE:27.0%、PBR:3.3倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:13% Fモデルによる理論株価:5,653円 (2月6日 by高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。