今週の注目レポート (12月26日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●ミツバ (7280)
「四輪車向け拡販が順調。営業過去最高益更新見込みに変化なし」

上期の営業利益は前年同期比9%増の95.7億円となった。中国好調、米州堅調、欧州伸長が増益に貢献。計画を15.7億円過達も主要ホンダ、日産自動車の中国鈍化などから通期計画は据え置く。TIWは会社想定を上回る円安進行から会社通期計画超過達成を予想。16/3期は国内復調、海外伸長による増益を見込む。

予想ROE:17.0%、PBR:1.6倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:+13%
(12月22日 by高田 悟 )

 

●ショーワ (7274)
「上期を底に下期は増益に転じる見込み」

TIW通期営業利益予想は従来から19億円下方修正。ただし、為替前提の違いから会社計画超過達成を予想。16/3期は二輪向けは海外メーカー向け拡販、四輪向けは採算の良いCVTポンプ好調、主力製品のホンダ外拡販、ホンダ新型車向けでの高付加値製品搭載、メキシコ新工場寄与、円安持続などによる増益を見込む。

予想ROE:10.0%、PBR:0.8倍、来期予想PER:7.8倍、来期予想EPS成長率:+15%
(12月24日 by 高田 悟 )

 

●第一実業 (8059)
「バリューと成長性を兼ね備えた割安銘柄」

様々な機械を取り扱う機械商社は、「分野別のバランス」と「商権の選択と集中」の両立が求められるが、第一実業は、各事業分野をバランス良く手がけるとともに、需要や技術革新に対応した新たな商権を積極的に取り入れており、その独自色の強い事業展開は、機械商社の中でも異彩を放つ。株主への配慮も厚く、バリューと成長性を兼ね備えた銘柄として注目したい。

予想ROE:9.6%、PBR:1.0倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:+19%
(12月24日 by 杉山 勝彦 )

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。