今週の注目レポート (10月31日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●安川電機(6506)
「モーションコントロール、ロボットとも好調。需要先拡大で好調継続期待」
モーションコントロール分野におけるスマートフォン・タブレット需要に関する需要先拡大の効果は、今後も続くと見る。ロボット分野では、最大の仕向け先である自動車産業において、市場としての米国の存在感が高まっている。需要の牽引先の拡大で、更なる業績の改善が期待できると見て、TIW予想を引き上げる。
予想ROE:15.4%、PBR:2.2倍、来期予想PER:12.9倍、来期予想EPS成長率:+8%
(10月29日 by 糸井 正和)
●ホンダ(7267)
「株価は悪材料を織り込み大底圏と考える」
第2四半期は営業減益、通期最終利益予想を下方修正などから上期決算発表後も株価は冴えない。TIWは15年3月期TIW予想ROE9.25%に対し実績PBRで0.94倍の株価は適正水準を著しく下回っていると見ており、適正水準への修正を予想、株価評価を上方に見直す。
予想ROE:9.3%、PBR:0.9倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:+19%
(10月30日 by 高田 悟)
●サトーホールディングス(6287)
「上期は計画未達ならが、中期的な拡大基調に変わりはないとみる」
会社側は下期に挽回は可能として、通期見通しを据え置いている。国内がもう一段下期に冷え込む可能性は小さいと考えられる他、海外も北米でハードの好調な販売状況が続いており、通期で大幅な下ぶれの懸念は少ないだろう。とはいえ、上期の未達分を全て挽回できない可能性も考慮し、TIWでは今回、通期予想を小幅に修正した
予想ROE:9.9%、PBR:1.9倍、来期予想PER:17.5倍、来期予想EPS成長率:+9%
(10月31日 by 服部 隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。