今週の注目レポート (7月12日)

2013/07/12

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

江守商事(9963)
新規カバレッジ開始。薬の問屋として創業した中堅商社で、幅広い商材を手掛けている。中国ビジネスの急成長により、2010/3期から 2013/3期にかけて、売上は約2.2倍に拡大している。レバレッジの大きい商社ビジネスであること、中国集中のリスクを割り引いても割安感がある。株価見通しは「アウトパフォーム」とTIWでは判断する。
ROE 14.58%、PBR 0.97倍、来期予想PER 5.0倍、来期予想EPS成長率18%
〔7月8日、担当:服部 隆生、Analyst Impression – →2+〕

フロイント産業(6312)
1Q(3-5月)は売上高46億円(前年同期比-2%)、営業利益5.6億円 (同+14%)。バリュエーション面に過熱感はない。ニッチ市場だがグローバル展開ができており、成長性は高いとTIWでは考えている。14/2期以降、持続的な業績伸長を見込める。株価パフォーマンスは、対TOPIX を上回ると判断する。
ROE 10.02%、PBR 1.76倍、来期予想PER 15.4倍、来期予想EPS成長率8%
〔7月11日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2+→2+〕

トランザクション(7818)
13/8期3Q累計(9-5月)決算は、投資先の匿名組合の清算に伴う分配益(120百万円)を営業外収益に計上したことから、経常利益以下は大きな伸び率になった。3-5月の3ヵ月間の売上高は前年同期比1.2%増、営業利益は同6.7%増。利益率重視の営業方針を徹底しており、その影響が出ている模様。TIWでは今回会社予想並みに売上・営業利益の予想を引き下げた。経常利益、当期利益は営業外収益の影響を鑑みて従来予想を継続する。
ROE 17.78%、PBR 2.18倍、来期予想PER 10.9倍、来期予想EPS成長率13%
〔7月12日、担当:藤根 靖晃、Analyst Impression 1→1〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。