今週の注目レポート (6月28日)

2013/06/28

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

愛知時計電機 (7723)
国内ガス・水道メーターでトップクラスのメーカー。LPガスメーターは需要の周期性が強く、10年サイクルのピーク時はボトム時の約2倍まで需要が拡大する(現在ボトム期)。水道メーターは定期的な更新が主体で、需要は比較的安定している。指標面に割安感があり、16/3期以降LP ガスメーターの需要拡大期を迎えることを考慮し、株価見通しは、市場平均を上回ると判断する。
ROE 9.00%、PBR 0.71倍、来期予想PER 7.1倍、来期予想EPS成長率4%
〔6月24日、担当:服部 隆生、Analyst Impression - →2+〕

日特エンジニアリング(6145)
カバレッジ開始。同社はスマフォや自動車、家電など電気で動くところには必ず使用されるコイルを製造するための自動巻線機を製造する大手企業。自動巻線機の市場は世界で450~550億円(同社調べ)。そのうち同社のシェアは30%強と推測される。設備投資動向に業績は左右されるが、完全受注生産で部品を外注しているため、営業赤字となるリスクは少ない。アジアを中心に「電気化」と「自動化」の流れの中、業績は着実に拡大するだろう。
ROE 10.37%、PBR 1.05倍、来期予想PER 8.6倍、来期予想EPS成長率8%
〔6月25日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression -→2+〕

ワークマン(7564)
取材を通し、改めて同社の店舗展開と商品戦略の強さが確認できた。今後は新たな成長戦略として、都市型店による首都圏への出店や、海外直接貿易取引による原価低減の施策などが、同社の企業成長に寄与するものと予想する。14/3期予想ROE13.9%、直近PBRが2.0倍台の水準は、キャッシュリッチなことを勘案すれば、依然上昇余地があるだろう。
ROE 13.94%、PBR 2.00倍、来期予想PER 11.3倍、来期予想EPS成長率14%
〔6月27日、担当:成川 寛、Analyst Impression  1→1〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。