今週の注目レポート (4月18日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ネクステージ(3186)【 2+→2+】
「1Qは営業微減益も3期振りの増益を目指す計画に対し順調に発進したとTIWはみる」
25/11期スタートの1Q(12-2月)は営業微減益だが、小売販売台数、買取台数、車検台数、AA(オートオークション)販売台数の全てのKPIが年を上回ったこと、販売店、買取店、整備店、輸入車新車ディーラーの全ての事業部がプラス成長となったこと、商品仕入れにおいてAAからに比べ高い採算が見込める消費者からの直接買取りの比重を着実に伸ばしていること、過半数の赤字拠点で収益改善を図ったこと、などがポジティブである。高成長よりもよりコンプライアンスの強化や現場主義への移行等、新たな成長への土台づくりにより力点を置く局面にあり足元の業績は冴えないが、TIWでは後半中心に業績は上向き、3期振りの営業増益を目指す25/11期計画の達成は十分可能とみることに加え、25/11期TIW予想PER12.1倍などの株価指標面にも割安感があるため、投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:13.7% PBR:1.8倍、来期予想PER:9.7倍、来期予想EPS成長率:26%
株価(4/18終値):1,703円 Fモデルによる理論株価:1808円(4月15日by高田悟)
●パーク24(4666)【 2+→2+】
「3月の月次から1Qに続き2Qに入っても業績の堅調推移が窺われる(速報)」
15日発表の月次速報によれば中核の駐車場事業国内における主要タイムズパーキングの売上高は前年同月比108.6%となったとした。2月の売上高同106.4%に続き前年を上回り足元の国内駐車場の稼働は堅調に推移しているとみられる。また、タイムズパーキングにおいて、新規開発は152件、解約が61件となり、3月末時点のタイムズパーキング駐車場数は前月から93件増加の18,863件になったとした。1Qの順調なスタートに加え、足元の状況を踏まえると、上期は経常利益予想を超過達成し、25/10期通期では経常利益過去最高を見込む計画は上回る公算が大きいとTIWはみる。こうした中、25/10期TIW予想PER14.6倍の株価は割安とTIWではみることなどから投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:25.0% PBR:3.9倍、来期予想PER:13.2倍、来期予想EPS成長率:11%
株価(4/18終値):1,983.5円 Fモデルによる理論株価:1711円(4月16日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
