今週の注目レポート (4月12日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)【 1→1】
「西日本に大規模技術・物流拠点が竣工、一段の成長が期待される」
3月28日、兵庫県宝塚市に、大型パーツセンターの他、研修施設、コントロールセンター、リニューアル制御フロアを併設するJESInnovation Center Kansaiが竣工したと発表。TIWでは目標株価は従来の3,000円を先ずは維持し、投資評価は「1」を継続する。理由は、(1)24/3期業績は堅調に推移しており24/3期は営業過去最高益での着地が見込める、(2)25/3期も保守契約台数の増加が順調に図れていることなどからTIWでは営業過去最高益更新を見込む、(3)良好な外部環境のもと、同社の競争力、業容拡大に向けた体制強化(今般のJIK稼働や拠点新設等)を着実に進めていることなどを踏まえると一段の業績拡大が中期的に見込めること、などによる。
予想ROE:27.7% PBR:14.5倍、来期予想PER:42.3倍、来期予想EPS成長率:24%
株価(4/12終値):2,327円 Fモデルによる理論株価:784円(4月9日by高田悟)
●note(5243)【 2+→1】
「1Qは販促費が重荷ながら赤字縮小、株価下落により評価余地が拡大」
投資判断を「1(Buy)」へと引き上げる。目標株価は690円。前回評価時からの株価下落により、評価余地が拡大したものと判断する。24/11期1Q(12~2月)の連結業績は、売上高804百万円(前年同期(単独業績)比23%増)、営業損失7百万円(前年同期(同)は221百万円の損失)。「noteポイント」導入に伴う販促費が重荷となるなか、赤字幅は一段と縮小した。24/11期TIW予想は売上高3,498百万円、営業損失3百万円。損益はゼロ近辺へと改善しよう。「note」では各種機能強化策が、「note pro」では値上げの浸透が寄与しよう。25/11期は32%増収、営業損益は332百万円の黒字を見込む。
予想ROE:0.3% PBR:5.2倍、来期予想PER:28.8倍、来期予想EPS成長率:57.6倍
株価(4/12終値):582円 Fモデルによる理論株価:387円(4月11日by岩元泰晶)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。