今週の注目レポート (1月12日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●フィックスターズ(3687)【 新規→2+】
「ソフトウェア高速化のエキスパート集団、「最高益更新」街道を行く」
投資評価を「2+」(Outperform)とする。最高益更新かつ2ケタ営業増益が続くとみられるなか、株価指標面において割安感があるものと判断する。24/9期TIW予想は、売上高8,014百万円(前期比14%増)営業利益2,345百万円(同12%増)。積極採用による人件費増をこなし、3期連続最高益を達成しよう。ソフトウェアの高速化への旺盛な需要を背景に、フロー型収益であるSolution事業が拡大するとみられる。クラウドサービスやエッジデバイス提供の拡充から、ストック型収益であるSaaS事業も押し上げに寄与する見込み。量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」が好調に推移するとみられる。
予想ROE:28.1% PBR:7.8倍、来期予想PER:21.9倍、来期予想EPS成長率:9%
株価(1/12終値):1,348円 Fモデルによる理論株価:809円(1月11日by岩元泰晶)
●ダイセキ(9793)【 2+→2+】
「3Q累計は売上高、営業利益ともに過去最高、計画を再度上方修正」
24/2期3Q累計(3-11月)決算は前年同期比21.7%増収、同21.5%営業増益となった。中核のダイセキ単体がシェアアップによる廃液入荷増等により堅調に推移したこと、主要子会社のダイセキ環境ソリューション(1712)の業績が大規模土壌処理案件の寄与等により大幅に上向いたことなどから大幅増収大幅増益となり、売上高、営業利益ともに3Q累計として過去最高を更新した。24/2期通期営業利益計画を6億円上方修正、年間配当金予想は1株当たり6円増配を発表。
予想ROE:10.5% PBR:2.6倍、来期予想PER:20.9倍、来期予想EPS成長率:4%
株価(1/12終値):4,390円 Fモデルによる理論株価:2733円(1月9日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。