今週の注目レポート (7月28日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ニデック(6594)【 2+→2+】
「固定費構造改革の効果が数字に表れた。株価の見方は従来通り」
24/3期1Q(4-6月)営業利益は過去最高を更新。 EV用トラクションモータが初めて営業黒字達成した他、家電・商業・産業用も10%台の営業利益率を回復。精密小型モータも前四半期からはV字回復だ。23/3期に徹底した固定費構造改革を実施した成果が明確に表れ、将来成長を担う事業で収益性を大きく向上できた点でポジティブな決算とみる。固定費削減の効果は2Q以降も見込めることに加え、E-Axle事業では、従来の第1世代から大幅にコスト低減を進めた第2世代への移行が2Q以降加速していくことで車載部門の大幅な損益改善も期待できる。最大の稼ぎ頭の家電・商業・産業用も更なる利益の上乗せができそうだ。足元の業績進捗を踏まえ、通期TIW予想を今回上方に見直した。
予想ROE:13.6% PBR:3.4倍、来期予想PER:25.0倍、来期予想EPS成長率:4%
株価(7/28終値):8400円 Fモデルによる理論株価:4735円(7月24日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。