今週の注目レポート (3月31日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)【 1→1】
「27/3期中計目標達成に向け23/3期は保守契約台数が順調に増加」
投資評価は「1」を継続。理由は、足下の業績が堅調、TIWでは、保守・保全契約台数の順調な積み上がりからストック型ビジネス拡大を核に24/3期も営業過去最高益更新を見込む、中計初年度が順調に発進し、効率・採算重視の規模拡大が進められていることなどを踏まえると、規模・シェア拡大、採算向上による増益基調という好循環が中期的に続く公算が大きいとみること、などによる。目標株価は3,000円を維持。営業過去最高益更新持続を見込む中、過去最高値2,992円程度での目標株価維持は妥当と判断した。
予想ROE:24.9% PBR:14.2倍、来期予想PER:47.5倍、来期予想EPS成長率:20%
株価(3/31/終値):2,148円 Fモデルによる理論株価:571円(3月29日by高田悟)
●いすゞ自動車(7202)【 1→1】
「24/3期はタイが前半中心に伸び悩むが全体では堅調な業績展開をTIWは予想」
29日、同社主要タイ事業に関する説明会が開催され暦年の販売動向、需要見通しなどが示された。2022年の全需は後半インフレ影響等から失速も前半を中心とした好調により前年を大きく上回った。同社主力のLCV(タイ生産のピックアップトラック等)の全需は前年を上回るが、CV(商用車)全需は後半のインフレ影響などから前年並みに留まった。同社販売は全需の伸びを上回りLCV、CVともに市場シェアトップを確保した。2023年スタートの1月、2月販売はインフレやファイナンス厳格化影響等から低調である。ただし、インフレの落ち着きや観光需要及び景気回復などから持ち直し通年では前年並みの全需を同社は見込んでいる。
予想ROE:10.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:7.8倍、来期予想EPS成長率:13%
株価(3/31終値):1,579円 Fモデルによる理論株価:2499円(3月30日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。