『TIWモデルポートフォリオ』の月間レポート(9月)
【TIW藤根靖昊が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】
“2カ月連続で大きく後退 ”
■ 2021年9月度のパフォーマンス結果(月間)は、絶対パフォーマンスで+2.03%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では▲1.52%、対日経平均(同)では▲2.83%であった。
■ 9月の日本株市場は月末にかけて中国恒大集団の資金繰り問題や米国金利上昇から市場は急落したものの、8月末からの急騰の恩恵から月間ではプラスであった。ただし、物色範囲が海運、鉄道、石油などの大型株が中心であったことや、米国金利上昇から高バリュエーション銘柄が売られる傾向もあり、モデルポートフォリオは苦戦。対TOPIXでは2カ月連続で後退した。
■ 9月中(8月最終日を含む)は1銘柄を採用し、2銘柄を除外。月末時点の採用銘柄数は16銘柄となった。月末時点の採用銘柄(16銘柄)と(8月最終日の入替を除く)除外1銘柄を合わせた対TOPIXの勝ち負けは、5勝12敗と大きく負け越した。二桁マイナスとなった銘柄は限定されるが、マイナス銘柄が多く、大きく押し下げられた。対TOPIXにおけるプラス寄与では、オープンハウス(3288)+20.0%。マイナス寄与は、メディカル・データ・ビジョン(3902)▲13.2%、ヨコオ(6800)▲9.1%、日東電工(6988)▲8.1%。 [パフォーマンス数値はいずれも対TOPIX]
■ 10月は、大きな調整局面を迎える可能性があり、高バリュエーションの成長銘柄の取り扱い(一旦除外するか、あるいは押し目で組み入れを増やすか)は思案どころと考えている。
■ 設定来の累計(2011/12/27からの9年9ヵ月間)では、絶対パフォーマンスで+579.70%。TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.42倍と前月(2.46倍)から下降。9月末時点でTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)は9.5%と前月(9.8%)から0.3ポイント悪化した。
TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。
成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。
TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。
【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】
TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。