『TIWモデルポートフォリオ』の月間レポート(10月)

【TIW藤根靖が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】

 

2ヵ月連続で対TOPIXマイナス

■ 2019年10月度のパフォーマンス結果(月間)は、絶対パフォーマンスで+3.26%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では▲1.73%、対日経平均(同)では▲2.12であった。
■ 10月中は新規採用・除外はなく、月末時点の採用銘柄数は12銘柄と変わらず。月末時点での採用12銘柄の月間(対象期間)の対TOPIXの勝ち負けは、6勝6敗であった。対TOPIXにおけるプラス寄与銘柄としては、大阪ソーダ(4046)+6.2、マイナス寄与銘柄は、トランザクション(7818)▲11.8%、太平洋工業(7250)▲10.6%、が特筆される。TOPIXが月間で5.0%上昇する展開の中で、半導体関連や電子部品などの上昇が顕著であったため、内需銘柄のウエイトが高いTIWモデルポートフォリオは劣勢を余儀なくされた。また、3ヵ月間銘柄の入れ換えが無い中で市場トレンドからやや乖離しつつあるようにも見受けられる。トレンドを積極的に追うことを求めない方針ではあるが、フレッシュな銘柄が欲しい状況にあることは否めない。
■ 11月はチリでのAPEC首脳会議が中止となったことで、米中貿易協議における部分合意の方向性に影を落としそうであるが、債券から、株式・不動産・オルタナティブへの資金シフトはまだ続くと思われ、株式市場は高値警戒感を孕みつつも底堅い展開が予想される。米国の利下げが今回のFOMCで一旦は止まると見られるだけに、引き続き輸出関連に優位性があるように思われる。
■ 設定来の累計(2011/12/27からの7年10ヵ月間)では、絶対パフォーマンスで+363.80%(過去最高は18年1月の430.77%)。TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.01倍と前月から0.04ポイント悪化(過去最高は18年5月の2.17倍)。10月末時点でTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)は9.4%と前月氏0.3ポイント低下した。

 



10月の市場は、半導体・電子部品を初めとした輸出関連が牽引。
その結果、対TOPIXでは劣後した。

出所:TIW

 

 

 

TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。

成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。

TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
採用銘柄等の詳細に関してはレポートに掲載しております。TIWレポートをご採用いただいている証券会社にてご覧いただきます。

【現在、オンライン証券では、マネックス証券、GMOクリック証券にてご覧いただいております。採用銘柄等の詳細に関してはそちらでご覧下さい。】

TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。

 

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。