『分散』投資って何を『分散』するの?

2017/08/08

<今日のキーワード>『分散』投資って何を『分散』するの?

「卵は一つの籠に盛るな」。こんな投資の格言を聞いたことはありませんか?もしも卵を一つの籠に盛ると、その籠を落とした場合には、多くの卵が割れてしまうかもしれません。しかし、卵を複数の籠に分けて持っておけば、そのうちの一つの籠を落としたとしても、ほかの籠の卵は無事ですよね。卵を『分散』して持っておこうということです。では、その『分散』のポイントとはなんでしょうか?

【ポイント1】株式、債券、リート・・・値動きの異なる資産へ『分散』

異なる値動きの資産へ投資することで、価格変動のリスクを抑える

 

■株式や債券、リート(不動産投資信託)などの有価証券(資産)は、その国の景気や経済、政治、海外の経済・政治環境など、様々な影響を受けて値動きしています。そしてそれぞれの資産の性格により、異なる値動きをします。値動きの異なる資産に『分散』投資をすることで、ある投資環境下で、いずれかの資産が値下がりしても、そのほかの資産の値動きにより、その値下がりをカバーしやすくなります。

■その時々の景気局面を見極めて、最も値上がりする資産を選び続けることができれば、それが最も良い運用成績となるでしょう。しかし、経済や政治の先行きをある程度予測することはできても、100%当てることは難しく、最も良いタイミングで資産を入れ替え続けることも難しいと言えます。このため、値動きの異なる資産を保有することで全体としての価格変動のリスクを抑えることが、有益な投資方法の一つだと言えます。

 

 

【ポイント2】景気の異なる国・地域へ『分散』

景気サイクルとともに為替の影響も『分散』

 

■同じ株式や債券、リートといった資産でも、投資する国・地域が異なれば、その値動きも異なります。経済や政治など資産の値動きに影響を与える要因が異なるからです。こうしたことから、同じ資産でも投資先の国・地域を分散させるのも『分散』投資の一つのポイントです。

■また、投資先の国・地域が異なると、それぞれの為替変動の影響を受けるため、複数の国・地域に投資すると為替変動のリスクも『分散』させることができます。

 

 

 

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【今後の展開】長期投資でタイミングを『分散』、始め時はいま?!

 

■さて、あとは投資を始めるタイミングです。前述の通り「最も価格が安いときに買って、最も価格が高いときに売る」というタイミングを見極めることはとても難しいと言えます。このため、購入・売却する時期を『分散』させることも重要なポイントです。長期にわたり投資タイミングを『分散』させることで、価格変動を抑えながら、コツコツと資産を積立てることができると考えられます。いつ始めるか?ではなく、いまが始め時!なのかもしれません。

 

(2017年 8月 8日)

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