「春闘」では4年連続のベア実現へ(日本)

2017/02/01

<今日のキーワード>「春闘」では4年連続のベア実現へ(日本)

「春闘」とは、春季生活闘争の略で、労働組合が賃上げなどの要求を企業側に求める労働運動のことを言います。「春闘」という名称は、4月の年度始まりを前に労働組合が生活改善を目指して、企業と交渉することに由来しています。例年、労働組合が2月頃に賃金水準の引き上げ(ベア)などの待遇改善を企業に要求し、企業は3月半ばに回答、3月末までの妥結を目指します。

【ポイント1】安倍政権は、昨年並みの賃上げと4年連続のベア実施を要求

アベノミクスによる経済の好循環の継続のため

■賃上げには、年齢などに応じて増える定期昇給と、賃金水準を引き上げるベースアップ(ベア)の2つがあります。安倍政権は、2012年の第二次政権発足以降、経済界に賃上げを促してきました。昨年11月、安倍首相は働き方改革実現会議で、アベノミクスによる経済の好循環を今後も継続していくために、2016年並みの賃上げと4年連続のベア実施を求めました。

【ポイント2】連合は4年連続のベアを要求

定期昇給相当分を含め4%程度

■労働組合の中央組織である連合は、2017年の「春闘」の方針を、全ての働く者の賃金の“底上げ・底支え”と“格差是正”の実現に取り組む、と発表しました。連合は、具体的な賃上げ要求水準を2%程度を基準とし、定期昇給相当分(賃金カーブ維持相当分)を含め4%程度として、4年連続のベアを要求しています。

■2016年は“底上げ春闘”が掲げられ、3年連続のベア実施となりました。しかし、連合はこうした賃上げが個人消費をけん引するまでには至っていないと見ており、デフレに逆戻りしないためにも、今年も昨年の傾向を引き継いでベアを要求しています。
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【今後の展開】3月中旬が集中回答日、今年は働き方改革も焦点のひとつ

■大手製造業の労働組合の要求では3,000円程度のベアで固まりつつあり、前年並みとなっていますが、経営側の一部ではボーナスを含めた交渉とすることでベアを抑制する動きも見られています。3月中旬の「春闘」の集中回答日の動向が注目されます。

■雇用はほぼ完全雇用の状態にあり、賃上げなど企業の人材確保の取り組みが増しています。こうした中、今年の「春闘」では働き方改革が一つの焦点となっています。労働力人口を確保するための少子化対策や女性活用のため、賃上げに加えて、長時間労働の是正など雇用の質についても検討が重ねられています。

(2017年 2月1日)

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