米雇用統計は強弱入り交じる内容(2019年9月)雇用や賃金の伸び鈍化からFRBは利下げ継続へ

2019/10/07

米雇用統計は強弱入り交じる内容(2019年9月)

【ポイント1】雇用者数は予想を下回る

雇用情勢は緩やかに減速

■2019年9月の米非農業部門雇用者数は前月比13.6万人増となり、ブルームバーグ集計による市場予想(14.5万人増)を下回りました。一方、7、8月分にそれぞれ+0.7万人、+3.8万人と合わせて4.5万人の上方修正が入りました。

■また、3カ月移動平均は15.7万人、6カ月平均では15.4万人となりました。雇用者数の伸びは単月の結果としてはそれほど悪い結果ではありませんが、雇用情勢は昨年後半の20万人強の増加ペースと比較すると、減速傾向が表れています。

【ポイント2】賃金はピークアウトか

失業率は約50年ぶりの水準に低下

■9月の賃金は前年同月比2.9%増と前月から伸び率が鈍化しました。前月比は▲0.04%減でした。失業率は3.5%と、1969年12月以来、約50年ぶりとなる低水準に低下しましたが、企業業績が悪化する中で、企業の雇用抑制や賃金引き上げの先送りなどから、賃金の伸びは緩やかに鈍化する可能性があります。

【今後の展開】FRBによる利下げ期待が上昇。10月も追加利下げへ

■雇用統計の結果は強弱入り交じる内容でしたが、10月に入り米国では弱い経済指標が相次いでいたため、雇用統計の内容はさほど悪いものではなかったと受け止められました。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ期待が高まり、米国株は上昇しました。

■FRBは雇用や賃金の伸び鈍化などによる景気やインフレの低下を抑えるため、10月にも追加利下げを実施すると予想されます。また、低金利環境が当面続くため長期金利は引き続き低水準で推移すると見られます。一方、投資適格社債やリート市場など相対的に利回りの高い市場へ、利回りを求める資金が流入することが引き続き期待されます。

(2019年10月 7日)

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