テーパリングの先に見える長期趨勢 ①
~40年間の金利低下トレンドの終焉と米国株リスク~
【ストラテジーブレティン(286号)】
これから2回にわたって米国FRBのテーパリンク開始とその影響の考察についてレポート
します。次回は『テーパリングの先に見える長期趨勢②~米国株式資本主義の軌道修正と
日本株劣位の終わり~』です。
テーパリングは金融市場に何を惹き起こすか
年内のFRBのテーパリング(資産買い入れの圧縮)がいよいよ射程に入ってきた。しかし、 それがどのように市場見通しに結び付くのか、見当がつかない。WSJのコラムニストJ・マッキントッシュ氏は、”What we still don’t know about the Fed’s bond buying(2021年
8月23日)において、1)テーパリングは金利上昇要因か否か?2).金利上昇は株高要因か否
か?3)長期的株価と金利の関係は変わったのか否か?どれも本質的疑問だが、全く解釈が
できない、と述べている。
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