債券バブルと自社株買い
~DebtとEquity間の巨大な隔壁

2019/09/09

【ストラテジーブレティン(232号)】

(1)政策が引き起こした債券バブル、その帰趨

最も安全なはずの国債で投機が進行している
この夏世界の長期金利が急低下(債券価格は急上昇)した。ドイツ10年国債利回りは-0.7%まで低下した。満期まで保有すれば確実に損失になるこうした投資はさらなる値上がりだけを期待した投機である。バブルといってもよい。年初来のリターン(ドルベース)は、オーストリア100年国債の68%、日本40年国債は28%、ドイツ30国債は28%、米国30年国債は27% に達しギャンブル化している、とウォールストリートジャーナルは報じた。

これまでの市場の常識は、国債投資はリスクを回避したい投資家の投資対象であった。先行きの経済不安や危機意識が高まる時に、資産保全を目的として国債投資が選好されるとの解釈である。しかし現在、人々はリスク回避で国債を取得するのではなく、リスクテイクとして、国債を買っている。なぜだろうか。

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