アムンディ・ヨーロッパ通信~Brexitは結局どうなる?

2019/01/18

3通りの道筋

Brexit(英国のEU〔欧州連合〕離脱)のEUとの協定案が、15日に英下院で採決され、賛成202票、反対432票の大差で否決されました。与党保守党が317議席あることを考えると100人以上が造反したことになります。メイ首相は事態の打開のため、超党派で協議を進めていますが、有効な代替案を出せていません。今後の道筋としては、①3月29日の離脱期日を短期間延期し、代替案を出してEUと妥結、議会の承認も得て結局は無事に離脱を果たす、②国民投票のやり直しや解散総選挙、交渉のやりなおしを通じて新たな合意を形成する、この場合、離脱期日は長期間延期される、③合意のないまま離脱する、という全部で3通りが考えられますが、大方の見解はアムンディも含め①です。

政治に対する失望広がる?

これまでの過程で、保守党議員はメイ首相を支持しながらEU離脱案には大量造反、EU離脱案否決後に出された内閣不信任案に対しては造反組も含めて反対に回りました。この矛盾した行動には「火中の栗を拾う」ことから逃避する政治家の無責任さが垣間見えました。今回の「騒動」で、国民の政治に対する失望が広がり、保守党、労働党などの「既存政党」は、今後支持率を落としていくかもしれません。

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