アムンディ・ヨーロッパ通信~ユーロ支持率は過去最高維持(中身の変化から見えること)

2018/11/22

対照的な動き

EU(欧州連合)委員会は21日、ユーロ圏諸国民の統一通貨ユーロに対する意識調査である「フラッシュ・ユーロバロメータ」を発表しました(調査時期:10月15-16日)。統一通貨ユーロを「良い」とする回答割合は64%と、前年調査と同水準で過去最高を維持しました。最も上昇した国はイタリアとオーストリアで、共に前年比+12でした。双方ともEU懐疑派政権の国です。一方、ドイツは同-6、フランスは同-5と、マイナス幅のワン・ツーを占めました。双方とも中道政権で、中心国としてユーロ圏の統合強化を目指していますが、対照的な動きでした。なお、今回は初めて、全ての国で「良い」が「悪い」を上回りました。

統合と地域性の均衡点を模索

ユーロ圏は、域内の統合推進が理想とされ、おおむね支持されていると見られます。ただし、経済面一つとっても、所得格差が大きく(2017年の一人当たりGDPの最高国と最低国の倍率は6.7倍)、統合に対する各国の負担度合いが異なります。国際的な欧州のプレゼンスを長期的に高めるためにも、現在は統合と地域性の均衡点を模索する状況になっているのかもしれません。

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