アムンディ・ヨーロッパ通信~EU離脱暫定合意に揺れる英ポンド相場

2018/11/16

年末年始にかけて承認へ?

11月13日(日本時間で14日未明)、英政府とEU(欧州連合)が、離脱交渉が事務レベルで暫定合意に達したと報道されました。メイ英首相は翌14日に臨時閣議を開き了承を得ました。合意内容は、在EU英国民と在英EU市民の処遇のほか、離脱の移行期間(20年末まで)、英国がEUに支払う清算金(5~6兆円)などですが、懸案のアイルランド国境の取り扱いは、出入国・通関手続きを復活させない方向で継続協議とされました。今後はEU臨時サミット(11月25日)でのEUの承認、英議会の承認(19年1月21日が期限)が必要ですが、成否はまだ不透明です。

前途多難

英ポンド相場は、ラーブEU離脱担当相の「21日までの合意期待」との発言(10月31日)を契機に急騰し、10月末の1ポンド1.27米ドルから11月7日には1.31米ドルまで上昇しました。その後下落したものの、今回の暫定合意と閣議了承で再び1.3米ドルを超えました。ところが15日、ラーブEU離脱担当相が「合意案を支持できない」と辞任、ポンドは急落しています。親EU派とEU離脱強硬派双方からも反対され、メイ首相にとって承認の取り付けは前途多難です。

201811163

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

 

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ