アムンディ・ヨーロッパ通信~資本充実で健全性高まる欧州銀行

2018/11/09

ストレステストとは?

11月2日、EBA(欧州銀行監督機構)が欧州主要銀行のストレステストの結果を発表しました。ストレステストとは、景気後退などの厳しい経済環境下における、自己資本の毀損度合いを評価するものです。世界の主要銀行は、その公共性の高さに鑑み、監督機関から一定以上の自己資本比率(18年中に最低7%)の維持を求められており、ストレステストはそれを安定的に満たすためのリスク管理手法です。

すべてが最低基準クリア

EBAはこれまで5回のストレステストを実施してきました。開始当初はリーマンショック、ギリシャショックに見舞われるなど厳しい経済環境にあり、大幅な自己資本充実を迫らせる銀行も出ましたが、今回のテストは、欧州銀行の資本充実が着実に進んでいることが示されました。テスト対象銀行全体の17年末の自己資本比率は14.4%、これに対して、20年末は10.3%となりました。個々の銀行でも最低7.07%と、テスト対象となったすべての銀行が、厳しい経済環境下でも最低限の自己資本比率をクリアし、欧州銀行の健全さが確認されました。これは、安定した景気拡大がもたらした結果といえ、EU(欧州連合)、各国政府共、良好な経済環境を維持する政策スタンスが求められるところです。

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