アムンディ・ヨーロッパ通信~くすぶるイタリア不安、その背景と展望を探る

2018/10/26

不安の背景

イタリア(伊)への不安が市場に影を落としています。10月15日に伊政府がEU(欧州連合)委員会に提出した2019年予算案は、23日に修正要求が出され、3週間後までに再提出することとなりました。一連の流れの中で伊10年国債の利回りは高騰が続き、10月24日時点ではドイツを3%超上回っています。不安の背景はイタリア経済の脆弱さにあり、その要因は複合的ですが、中でも不良債権処理が遅れたことの影響が大きかったと見られます。2010~12年にスペインなど、南欧諸国が相次いでEUの支援を受け、不良債権の削減が進みましたが、イタリアは支援対象にはならず、制度面の問題もあって不良債権が増え続け、前向きな経済活動の足かせになったとみられます。

予算が妥結すれば好転も

しかし、2013年半ば以降、伊経済は回復が続き、2018~20年については、潜在成長率(OECDによると+0.2%)を上回る+1%強の実質GDP成長率を予想しています。不良債権比率も2017年半ばをピークに低下に転じています。また、予算をめぐるEUとの対立も、一方の主張のみが反映された妥結の公算は小さいと予想され、一旦妥結に至れば、一気に好転することは十分に考えられます。

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